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曲がらない(アンダー)|5手で戻す:まずフロント荷重を作る

公開:2026-02-05 / 最終更新:2026-02-05

「ターンインで鼻が入らない」「旋回中に外へ押し出される」「立ち上がりで踏むほど曲がらない」──
アンダーステアは見た目が同じでも、出ている場所(進入/旋回中/立ち上がり)で原因が変わります。
ここでは、迷子になりやすい“あれこれ同時に触る”を避けて、5手の順番で最短復帰するための手順をまとめます。

先に結論(3行):
①まずアンダーが出ている場所を分ける(進入/旋回中/立ち上がり)。
②直す順番は姿勢(フロント荷重)→トー→ロール配分→LSD→空力の5手が安定。
③やりすぎは「直進不安定」「ブレーキでヨレる」「突然オーバー」につながるので、1手ずつ
GT7レーシングカーのコーナー進入時のアンダーステア

まず分ける:アンダーの3タイプ(進入/旋回中/立ち上がり)

まずここを外さないのが重要です。アンダーは「どこで出ているか」で、触るべき項目が変わります。

タイプ 体感 まず疑う
進入アンダー ブレーキ後に切っても鼻が入らない/舵を足すほど外へ 姿勢(フロント荷重が乗らない)/ブレーキバランスの寄せすぎ/減速時の落ち着き
旋回中アンダー 一定舵で持たず、旋回中ずっと外へ押し出される ロール配分(前が硬すぎ/後ろが安定しすぎ)/トー(方向が逆)
立ち上がりアンダー(パワーアンダー) 踏むほど曲がらない/アクセルを戻すと曲がる LSD(効かせすぎ/開きすぎ)/リアの安定過多(トー・空力)/姿勢の崩れ
見分けのコツ:
「アクセルを戻すと曲がる」=立ち上がり側の要素が濃い。
「ブレーキ中から鼻が入らない」=進入側(姿勢・ブレーキ)の要素が濃い。

5手で戻す(順番と“効く場所”)

アンダーを最短で戻すには、効きやすい順に“土台→表面”へ触ります。
いきなり細かい項目(LSDやキャンバー)に行くほど、沼りやすいです。

1手目:姿勢(フロント荷重)を作る

  • 効く場所:進入/ターンイン
  • 触る例:車高の前後バランス(前を作る方向)/沈み方の“芯”を作る
  • 狙い:「切り始めで前が仕事する」状態を先に作る
やりすぎ注意:前を作りすぎると、高速で落ち着かない/ブレーキでヨレる/縁石で破綻しやすくなる。

2手目:トーで“曲がり始め”を作る

  • 効く場所:ターンイン〜旋回入口
  • 触る例:フロントは曲げたい方向へ“少しだけ”、リアは安定のために“少しだけ”
  • 狙い:舵角を足さなくても曲がり始める状態に寄せる
やりすぎ注意:直進が落ち着かない/ブレーキで車がヨレる/タイヤが早く終わる。

3手目:ロール配分(バネ/スタビ)で“旋回中”を整える

  • 効く場所:旋回中(一定舵)
  • 触る例:前後どちらが“硬すぎる/柔らかすぎる”かを決めて配分を動かす
  • 狙い:旋回中にフロントが粘り、リアが過剰に安定しすぎない状態
やりすぎ注意:切り返しが遅い/縁石で跳ねる/コーナー途中で急にバランスが崩れる。

4手目:LSDで“踏める立ち上がり”を作る

  • 効く場所:立ち上がり(アクセルオン)
  • 触る例:加速側は「空転の出方」で方向を決め、変化は小さく
  • 狙い:踏んだ瞬間に押し出す(パワーアンダー)を減らし、前が曲げる余力を残す
やりすぎ注意:締めすぎると「踏めるが曲がらない」へ。緩めすぎると空転が増える。

5手目:空力(前後バランス)で“速度域”を合わせる

  • 効く場所:中高速〜高速
  • 触る例:前後バランスを崩さない範囲で、フロントの仕事量を確保する方向
  • 狙い:高速での押し出しを減らし、コーナー入口の安心を作る
やりすぎ注意:リアだけ安定を盛ると“安全”ではなく“曲がらないだけ”になる。直線も伸びにくくなる。
GT7レーシングカーのフロントサスペンションとアライメント調整

症状別:最初の1手(早見表)

迷ったら、まずは“出ている場所”に合わせて1手だけ。いきなり複数項目を触るのが一番危険です。

いま困っていること 最初の1手 次の候補
切り始めから鼻が入らない(進入) 姿勢(フロント荷重が乗る方向) トー(少しだけ)/ブレーキバランス
旋回中ずっと外へ押し出される ロール配分(前後の硬さバランス) トー(方向が合っているか)
踏むほど曲がらない(立ち上がり) LSD(加速側の方向性) リアの安定(トー・姿勢)/ギアの短さ
高速だけ押す 空力(前後バランス) 姿勢(車高バランス)
ポイント:
“曲げるためのフロント”を作る前に、LSDやキャンバーを触ると、症状が移動して見えにくくなることが多いです。
まずは姿勢とトーで「前が仕事できる状態」を作ってから、必要な分だけ詰めます。

やりすぎ症状(直ったつもりで悪化するパターン)

  • トーで曲げすぎ:曲がり始めは良いが、直進が落ち着かず、ブレーキでもヨレやすい
  • ロール配分を攻めすぎ:旋回中は良いが、縁石やギャップで急に破綻する
  • LSDを締めすぎ:空転は減っても、立ち上がりでフロントが押し続ける(踏めるが曲がらない)
  • 空力をリア寄りにしすぎ:安心ではなく“ただ曲がらない”になりやすい
  • 一度に複数項目を触る:何が効いたか消えて、原因が追えなくなる(最短で沼る)
困った時の戻し方:
まず「最後に触った項目」を戻す → それでもダメなら「5手の順番に戻る」。
直し方を増やすより、順番を守ったほうが結果的に早いです。

10分テスト手順(1項目ずつ)

速さより、まず“変化が見える”テストにします。やることはシンプルです。

  1. 同じコースで2周、アンダーが出る場所を1つに固定(進入/旋回中/立ち上がり)
  2. 変更は1項目だけ(姿勢 or トー or ロール配分 or LSD or 空力)
  3. 再び2周。良くなったら同方向に“少しだけ”追う
  4. 悪化したら、戻して別の手へ(順番は崩さない)
見るポイント(3つだけ):
①進入:切った瞬間に鼻が入るか/押されるか
②旋回中:一定舵で持つか/舵角を足すほど外へ行くか
③立ち上がり:踏むほど押すか/アクセル戻すと曲がるか

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