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巻く(オーバー)|5手で戻す:まずリアを落ち着かせる

公開:2026-02-06 / 最終更新:2026-02-06

「ブレーキでケツが出る」「旋回中に突然クルッと向きが変わる」「立ち上がりで踏むと巻く」──
オーバーステア(巻き)は、同じ“巻く”でも出ている場所(進入/旋回中/立ち上がり)で原因が変わります。
ここでは、迷子になりやすい“あれこれ同時に触る”を避けて、5手の順番で最短復帰するための手順をまとめます。

先に結論(3行):
①まず巻きが出る場所を分ける(進入/旋回中/立ち上がり)。
②直す順番はリアの落ち着き→姿勢→ロール配分→LSD→空力の5手が安定。
③やりすぎは「ただのアンダー化」「縁石で破綻」「前に出ない」に繋がるので、1手ずつ
GT7レーシングカーのコーナー脱出時のオーバーステア・ドリフト

まず分ける:巻きの3タイプ(進入/旋回中/立ち上がり)

最初にここを決めると、触る項目が絞れます。巻きは「いつ出るか」で別の問題です。

タイプ 体感 まず疑う
進入オーバー(ブレーキで出る) 減速でリアが軽い/ブレーキ中に向きが変わる リアの落ち着き(トー/収まり)/ブレーキバランス/減速側の安定
旋回中オーバー(一定舵で出る) 一定舵なのにスッと向きが変わる/唐突に滑る ロール配分(リアが硬すぎ)/減衰の収まり/姿勢(荷重移動が急)
立ち上がりオーバー(踏むと出る) 踏んだ瞬間にリアが出る/空転から巻く LSD(加速側の方向性)/低速ギアの短さ/リアの落ち着き(トー/姿勢)
見分けのコツ:
「アクセルを戻すと落ち着く」=立ち上がり側が濃い。
「ブレーキを抜いた瞬間に出る」=進入側(減速の安定)を疑う。

5手で戻す(順番と“効く場所”)

巻きを最短で戻すには、まずリアの“落ち着き”を作って、そこから土台→表面へ触ります。
いきなりLSDや空力に飛ぶほど、症状が移動して見えにくくなります。

1手目:リアの落ち着き(トー/収まり)を作る

  • 効く場所:進入/旋回中/立ち上がり(全域に効く土台)
  • 触る例:リアの安定方向(トー・収まり)/“急に抜ける”の抑制
  • 狙い:まず「怖くない」「ラインに残れる」状態を作る
やりすぎ注意:リアを落ち着かせすぎると、ただのアンダー化や、立ち上がりで前に出ない原因になる。

2手目:姿勢(荷重移動の急さ)を整える

  • 効く場所:進入〜旋回のつながり
  • 触る例:車高の前後バランス/荷重移動が急になりすぎない方向
  • 狙い:「いきなりリアが軽くなる」を減らす
やりすぎ注意:姿勢を守りすぎると反応が鈍くなり、ターンインが遅くなることがある。

3手目:ロール配分(バネ/スタビ)で“旋回中”を整える

  • 効く場所:旋回中(一定舵)/切り返し
  • 触る例:リアが硬すぎるなら緩める方向/前後配分を戻す
  • 狙い:旋回中の“唐突な回頭”を減らし、粘りを作る
やりすぎ注意:ロールを抑え込みすぎると、縁石やギャップでタイヤが追わず破綻しやすい。

4手目:LSDで“踏める立ち上がり/安定した進入”を作る

  • 効く場所:進入(減速側)/立ち上がり(加速側)
  • 触る例:立ち上がりで巻くなら加速側、進入で出るなら減速側を疑う
  • 狙い:踏んだ瞬間の空転→巻き、ブレーキでのリアの軽さを減らす
やりすぎ注意:締めすぎは「踏めるが曲がらない」や「進入が重い」へ。開きすぎは空転が増えやすい。

5手目:空力(前後バランス)で“速度域”を合わせる

  • 効く場所:中高速〜高速
  • 触る例:高速でリアが落ち着かないなら、前後バランスを崩さない範囲で安定を作る
  • 狙い:高速域の“突然の巻き”を抑える
やりすぎ注意:安定を盛りすぎると直線が露骨に伸びなくなる。目的速度域を決めて必要最小限で。
GT7レーシングカーのリアサスペンションとトー調整機構

症状別:最初の1手(早見表)

迷ったら、まずは“出ている場所”に合わせて1手だけ。複数項目の同時変更は避けます。

いま困っていること 最初の1手 次の候補
ブレーキでケツが出る(進入) リアの落ち着き(収まり) ブレーキバランス/姿勢(荷重移動)
旋回中に突然巻く(一定舵) ロール配分(リアの硬さ) 減衰の収まり/姿勢
踏んだ瞬間に巻く(立ち上がり) LSD(加速側の方向性) 低速ギアの短さ/リアの落ち着き
高速だけ怖い(中高速〜高速) 空力(前後バランス) 姿勢(車高バランス)
ポイント:
巻きを止めるだけなら“リアの安定を盛る”のは簡単ですが、盛りすぎると別の遅さが出ます。
まずは「症状が消える最小限」を探して、そこから必要な速さを作るほうが崩れません。

やりすぎ症状(直ったつもりで別の破綻が出る)

  • リアの安定を盛りすぎ:巻かないが曲がらない(ただのアンダー化)
  • 収まり重視で締めすぎ:縁石・うねりでタイヤが追わず、逆に破綻しやすい
  • LSDを締めすぎ:立ち上がりは踏めるが、旋回〜出口で押し出しやすい
  • 空力を盛りすぎ:高速は安心でも、直線が伸びずラップ全体で損をする
  • 一度に複数項目を触る:原因が見えなくなり、症状が移動して沼る
困った時の戻し方:
まず「最後に触った項目」を戻す → それでもダメなら「5手の順番に戻る」。
追加の工夫より、順番を守るほうが復帰が速いです。

10分テスト手順(1項目ずつ)

速さより、まず“変化が見える”テストにします。やることはシンプルです。

  1. 同じコースで2周、巻きが出る場所を1つに固定(進入/旋回中/立ち上がり)
  2. 変更は1項目だけ(リアの落ち着き or 姿勢 or ロール配分 or LSD or 空力)
  3. 再び2周。良くなったら同方向に“少しだけ”追う
  4. 悪化したら戻す。次の手へ(順番は崩さない)
見るポイント(3つだけ):
①進入:ブレーキ中にリアが軽くならないか
②旋回中:一定舵で持つか/突然向きが変わらないか
③立ち上がり:踏んだ瞬間に巻かないか/空転→巻きになっていないか

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