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GT7のセッティング、結局どこを触る? 全項目を一覧で整理

公開:2026-08-26 / 最終更新:2026-08-26

GT7のセッティング画面を開く。車高、アンチロールバー、減衰比、固有振動数、キャンバー、トー。
さらに下へ行けばLSD、ダウンフォース、ブレーキバランス、トランスミッション。
で、走ってみると曲がらない。「結局、どれを触ればいいんだ」となる。GT7のセッティングは、ここがいちばんややこしいところです。

このページは、そんな時に戻ってくるためのGT7 セッティング一覧・早見表です。 数字の正解集ではありません。まず「この項目は何の仕事をしているのか」を見つけて、次に触る場所を絞るための地図として使ってください。

GT7のセッティング一覧と各項目の効果をまとめた早見表イメージ

GT7 セッティング全項目 早見表

最初にこの表だけ見ればOKです。方向性はあくまで一般的な傾向で、前後どちらを変えるか、駆動方式、タイヤ、重量配分、他の項目との組み合わせで結果は変わります。

項目 主に何へ効く? 上げる・下げるとどうなる? こんな症状で候補
車高 重心、姿勢、ストローク、空力との関係 下げると姿勢変化を抑えやすいが、下げすぎは底付きや追従悪化。上げるとストロークを確保しやすい 底付き、縁石で跳ねる、前後の姿勢を変えたい
アンチロールバー(ARB) ロール量と前後のロール剛性配分 数値を上げた側はロール剛性が高くなる。一般にフロントを硬くするとアンダー方向、リアを硬くするとオーバー方向へ寄りやすい 旋回中のアンダー/オーバー、切り返しの反応
減衰比・縮み側 サスが縮む瞬間の動き 上げると縮みにくく、下げると入力を受け入れやすい。硬すぎると段差や縁石でタイヤが跳ねやすい 縁石で飛ぶ、ブレーキや荷重移動の入りが急すぎる/大きすぎる
減衰比・伸び側 縮んだサスが戻る時の収まり 上げると戻りを抑え、下げると戻りが速くなる。強すぎると路面追従を邪魔することがある 段差後の揺れ、切り返しで収まらない、立ち上がりでバタつく
固有振動数 バネ側の硬さの方向性、車体の上下動 高くすると硬い方向、低くすると柔らかい方向。高すぎると凹凸追従を失いやすい 全体がフワつく、硬すぎて跳ねる、タイヤやコースに足を合わせたい
キャンバー 旋回時のタイヤ接地 ネガティブ量を増やすと旋回中の接地を作りやすいが、過剰だと直進・加減速時の接地を失いやすい 旋回中に外へ逃げる、タイヤの使い方を整えたい
トー 初期旋回、直進安定、リアの落ち着き IN/OUTと前後の組み合わせで、初期反応や安定性を微調整。効果は車両特性や他のアライメントにも左右され、角度を付けすぎると抵抗も増える ターンインが鈍い、高速で神経質、リアが落ち着かない
LSD・イニシャルトルク LSDが効き始める土台 上げるほどLSDが差動を制限し始める土台を強くする方向。強すぎると旋回を邪魔することがある 挙動が神経質、左右輪の差動をもう少しまとめたい
LSD・加速側 アクセルON時の駆動輪の差動とトラクション 上げるほど加速時のロックを強める方向。内輪空転対策になることがある一方、強すぎると押し出すこともある 脱出で空転する、踏むと曲がらない、トラクション不足
LSD・減速側 アクセルOFF~ブレーキング時の安定と向き変え 上げるほど減速時のロックを強める方向。安定しやすい一方、強すぎるとターンインが重くなることがある ブレーキで不安定、進入で曲がらない
ダウンフォース(DF) 速度が上がった時の接地と前後空力バランス 増やすと高速域のグリップを得やすいが、空気抵抗も増える。前後どちらを増やすかでバランスが変わる 高速コーナーで曲がらない/リアが怖い、直線が伸びない
ブレーキバランス 制動時の前後タイヤの仕事配分と進入姿勢 前後の制動配分を変えて進入姿勢を調整する。どちら側へ寄せると良いかは車両・ABS・重量配分などで変わるため、小さく試す ブレーキでリアが出る、進入で向きが変わらない
トランスミッション・ギア比 加速、最高速、パワーバンドの使い方 クロス化はシフト後の回転落ちを小さくしてパワーバンドを使いやすくし、ロング/ワイド側は吹け切りを避けて最高速に余裕を作りやすい 加速が鈍い、ストレートで吹け切る/レブまで届かない
この表を「数値を一気に動かす表」として使わないのがコツです。
GT7では同じ「曲がらない」でも、進入・旋回中・脱出で原因が別物です。候補を見つけたら、1〜2項目だけ変えて同じコーナーで比較してください。

表が長く見えたら、4つの箱に分ける

13項目も並ぶと大げさに見えますが、仕事で分けると意外と単純です。
車体を支える=車高・固有振動数・減衰・ARB。
タイヤの使い方を整える=キャンバー・トー。
進入と脱出を整える=LSD・ブレーキバランス。
コースの速度域へ合わせる=ダウンフォース・ギア比。
「どの数字を触る?」の前に「今の問題はどの箱?」まで絞れると、セッティング画面がかなり見やすくなります。

サスペンション系:まず車体の動きを作る

車高、ARB、減衰、固有振動数は、どれも「足まわり」なので混ざりやすいですが、役割は同じではありません。

車高は姿勢とストロークの土台。固有振動数はバネ側の硬さ。 減衰比はサスが動く速さや収まり方。ARBは左右のロール剛性と前後配分。 「全部硬くすればレーシングカーっぽくなる」は、だいたい迷子への入口です。

とくに縁石やバンピーな区間で暴れるなら、いきなりキャンバーやLSDへ行く前に、車高・縮み側減衰・ARBあたりを疑う方が話が早いことがあります。

詳しくは、車高ARB減衰・縮み側減衰・伸び側固有振動数へ。 このページでは役割だけ掴めれば十分です。

キャンバー・トー:タイヤの向きと接地を整える

この2つは、車体そのものを硬くする項目ではありません。すでに作った足の上で、タイヤをどう路面へ当てるかを詰める領域です。 だから効きは分かりやすいのに、ここだけで全部を直そうとすると別の症状を作りやすい。

キャンバーは旋回時の接地を作る項目。GT7で表示されるネガティブキャンバー量を増やすとコーナリング側に使える余地がありますが、付けすぎれば直進時の接地や加減速とのトレードオフになります。

トーはさらに繊細です。GT7公式のBeyond the Apexでも、ホイールベース、トレッド、キャンバー、エンジンパワー、駆動レイアウトなどとの関係が大きく、大きな角度変更よりも車両特有のクセを整える微調整として説明されています。 なので、この早見表では「フロントは必ずOUT」「リアは必ずIN」のような万能ルールにはしません。

詳細はキャンバーの基礎トー角の基礎へ。

LSD:進入と脱出で役割を分ける

LSDは「数値を上げればトラクションが増える装置」とだけ覚えると、かなり危険です。 左右の駆動輪の回転差をどれだけ制限するかを調整するので、強くすれば安定や駆動力につながる場面がある一方、クルマが向きを変えたがっている時には邪魔にもなります。

GT7ではイニシャル/加速/減速を分けて考えるのがコツ。 進入で重いなら減速側、脱出で空転や押し出しが出るなら加速側が候補です。 ただし、FF・FR・MR・RR・4WDでは「同じ脱出アンダー」でも原因が違うので、加速LSDを一律に強める・弱めるという処方はしません。

LSDの基礎と、空転かどうかを先に見分ける内輪空転のチェックを使うと切り分けやすいです。

ダウンフォースとブレーキバランス:速度域と進入を整える

ダウンフォースは「多いほど速い」ではありません。速度が上がるほど空力の影響は大きくなり、高速コーナーの接地を助ける一方、空気抵抗は最高速側のコストになります。 さらにフロントとリアの配分で、同じ総量でもハンドリングは変わります。

GT7公式のデータロガー解説でも、フロントDFを増やした比較車がターンインと脱出でアンダーステアを減らした例が紹介されています。 ただし、これは特定車両・特定コースでの比較例。どんな車でもフロントDFを増やせば正解、という話ではありません。

ブレーキバランスは、ブレーキング中の前後タイヤの仕事を配分する項目です。 前寄り・後ろ寄りのどちらが効くかは、重量配分、タイヤ、ABS、駆動方式、ブレーキを残して曲がる量でも変わります。 しかもUpdate 1.71ではABSのスリップ率制御と旋回ブレーキ制御にも調整が入っています。ここは「安定なら必ず前」と決め打ちせず、症状を見ながら1クリックずつ試す方が安全です。

空力はダウンフォースの基礎前後配分、 ブレーキはブレーキで曲がらない時の切り分けへ。

ギア比:足回りとは別に考える

ギア比だけは、サスペンションやLSDと少し違う棚に置いた方が分かりやすいです。 役目は、エンジンのおいしい回転域をコースの速度域へ合わせること。

公式のBeyond the Apexでも、コーナーが連続するコースではクロスレシオでパワーバンドを維持し、長いストレートではワイド側で最高速へ余裕を持たせる考え方が示されています。 実際に合わせる時は、一番遅いコーナーで使いたい低いギアと、一番長いストレートの終わりで使うトップギアを先に決めると整理しやすいです。 間のギアは、その2点をつなぐように詰めていきます。

加速が鈍い時も、まず「回転が合っていない」のか「駆動輪が踏めていない」のかを分けます。 後者ならギアではなくLSDや足が先です。

詳細はGT7 トランスミッション基礎ストレートが伸びない時の切り分けギア比とLSD、どっちが先かへ。

現行v0.4.1 Betaの自動計算はギア比を対象外にしています。
ベースセッティングは車高〜ブレーキまで自動計算し、ギア比はコースの最高速とパワーバンドを見ながら別に詰める運用です。

GT7のセッティングは何から触ればいい?

「触る順番」そのものは【保存版】GT7 セッティングの基本(触る順番)で詳しくやっています。 ここでは、この早見表の使い方だけ覚えてください。

走って違和感が出たら、まず進入/旋回中/脱出のどこだったかを決める。 次に上の表を横に見て、候補を1〜2項目へ絞る。同じ条件で走って、良くなったか悪くなったかだけを見る。

セッティングで一番時間を食うのは、難しい理論より「3項目変えたら何が効いたのか分からなくなった」です。 テスト手順まで固定したい場合は、失敗しないセッティング手順(1項目ずつテスト)へ。

アンダーステア/オーバーステアは、コーナーの場所で分ける

「アンダー」「オーバー」だけでは、実は情報が半分しかありません。 いつ出たかまで付けて、進入アンダー、旋回中アンダー、脱出オーバー……と呼べるようになると、触る項目が急に減ります。 ブレーキ中とアクセルONでは、同じ“曲がらない”でもクルマの状態がまるで違うからです。

症状 まず見る場所 候補になりやすい項目
進入アンダー ブレーキ〜ターンイン 減速LSD、フロントトー、ブレーキバランス、車高姿勢、高速ならフロントDF
旋回中アンダー 一定舵角で外へ逃げる ARB前後配分、キャンバー、固有振動数、車高、高速ならDF配分
脱出アンダー アクセルONで外へ押し出す 加速LSD、駆動輪の空転有無、ARB、トー。LSDの方向は駆動方式と原因で変える
進入オーバー ブレーキ〜ターンインでリアが出る ブレーキバランス、減速LSD、リアトー、減衰、車高姿勢
旋回中オーバー 一定旋回でリアが流れる ARB前後配分、リアトー、キャンバー、固有振動数、DF配分
脱出オーバー アクセルONで巻く/駆動輪が滑る 加速LSD、リアトー、ARB、駆動輪のトラクション。空転かロック過多かを先に確認

もっと具体的な「最初の一手」は、アンダーステアオーバーステアの記事に分けています。

グランツーリスモ7に「最強セッティング」はあるのか

「GT7 最強 セッティング」という言葉、半分は正しいと思います。 その車、そのタイヤ、そのコース、その走り方に限れば、かなり強い答えは作れます。

でも、それを別の車へ丸ごと移した瞬間に話が変わります。 FFとMRでは駆動輪が違う。ロードカーとGr.3ではタイヤも空力も違う。同じ車でも、東京の長いストレートとニュル北のうねりでは欲しい足が違う。 だから全車共通の「最強数値一覧」だけは作れません。

さらにGT7はアップデートで物理や調整範囲が変わることがあります。 Update 1.71でもタイヤ物理、サスペンション/ステアリング特性、ダンパー特性、サスペンション・デフ・一部空力の初期値/調整範囲、PPなどが更新されました。 古い固定値を「永久の正解」として扱いにくい理由のひとつです。

共通化できるのは数値ではなく、良いベースを作る → 症状が出る場所を分ける → 小さく追い込むという手順です。 このサイトでは、そこを共通化しています。

各項目の意味は分かった。でも自分の車では何値にすればいい?

一覧で役割が分かっても、最後に残るのはここです。 「じゃあ、このGT-Rの固有振動数はいくつ? ARBは? LSDは?」。

そこで現行のv0.4.1 Betaでは、馬力、車重、前輪重量配分、駆動方式、車両カテゴリ、タイヤ、コース特性などから、 車高、ARB、減衰、固有振動数、キャンバー、トー、LSD、DF、ブレーキのベース値をまとめて計算します。

これは「絶対の最強値を出す」ツールではなく、何もないところから全部の数字を考える手間を減らし、実走で追い込めるベースを作るためのものです。 GT7 1.71環境では車種ごとの設定可能範囲もあるため、固有振動数やDFは実際のGT7画面を見ながら必要な時だけ合わせられるようにしています。

GT7 セッティング一覧でよくある疑問

GT7のセッティングは何から触ればいい?

一度に全部を変えず、まず症状が進入・旋回中・脱出のどこで出ているかを分けます。 そこから候補を1〜2項目に絞り、同じ条件で実走比較してください。

アンダーステアならどこを触る?

進入なら減速LSD、トー、ブレーキバランスなど。旋回中ならARB、キャンバー、車高、固有振動数、DFなど。 脱出なら加速LSDや駆動輪のトラクション、ARB、トーなどが候補です。 「アンダー=この1項目」と固定しないのがポイントです。

オーバーステアならどこを触る?

進入ではブレーキバランス、減速LSD、リアトーなど。旋回中はARB、リアの接地、空力バランスなど。 脱出は加速LSD、リアトー、ロール剛性などが候補です。 こちらもコーナーフェーズと駆動方式で方向が変わります。

GT7に最強セッティングはある?

車種共通の万能な最強数値はありません。 コース、タイヤ、駆動方式、車重、重量配分、空力、目的で最適値が変わります。 ただし「ベースを作って症状ごとに小さく追い込む」という考え方は共通にできます。

おすすめセッティング値は?

根拠なく固定値を並べるより、車両条件からベースを作る方が安全です。 自分の車で具体的なスタート値が欲しい場合は、現行Beta版の自動チューニングツールを使ってください。

まとめ:一覧は“答え”ではなく、次に触る場所を見つける地図

GT7のセッティング項目は多いですが、全部を同じ深さで覚える必要はありません。 車高は姿勢。ARBはロール配分。減衰は動く速さ。固有振動数はバネ側。アライメントは向き。LSDは左右の駆動差。DFは高速域。ギアは回転をコースへ合わせる。

これくらいの地図が頭に入れば、症状が出た時に「次にどこを触るか」はかなり絞れます。 あとは一気に正解へ飛ぼうとせず、1〜2項目ずつ走って確かめるだけです。

参考: グランツーリスモ公式 Beyond the Apexサスペンション②(キャンバー/トー/スタビ)変速比の決定方法ゲーム内セッティング:空力・ギア比データロガー:セッティング比較例GT7 Update 1.71
※方向性はGT7公式解説と一般的な車両運動をもとに、当サイト向けの早見表として再整理しています。GT7内部の詳細な物理計算式は公開されておらず、車種・駆動方式・タイヤ・前後重量配分・空力・他設定との組み合わせで実際の結果は変わります。